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徹底解説ほつまつたえ講座 改訂版第152回 [2024.4.23]

第二八巻 君臣 遺し宣りの文 (2)

著者:おあずけ2号 (駒形一登)
著者HP:ホツマツタエ解読ガイド https://gejirin.com

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 きみとみのこしのりのあや (その2)
 君臣 遺し宣りの文 https://gejirin.com/hotuma28.html
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 あめひつき みこのおしひと ゆつりうけ
 もとのたかひに しろしめす にしはやすかわ おもいかね
 をしかとわけて とつくには つきよみをさむ 
 しらやまは ねにつきすみは すみよろし

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 和日月 御子のオシヒト 譲り受け
 もとのタカヒに 領ろし召す 西はヤスカワ オモイカネ
 御使人分けて 凸国は ツキヨミ治む
 シラヤマは 根に ツキスミは スミヨロシ

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和日月 (あめひつき)

■オシヒト ■オシホミミ
オシヒトは アマテルの代嗣御子オシホミミの斎名です。
アマテルの5男3女
の末っ子で、母はセオリツ姫です。
オシヒトが皇太子に指名されるを以て、セオリツ姫は御后に昇格します。 ▶御后


■もとのタカヒ
タカヒ(高日)は ヒタカミ(日高み)の換言です。
“もとの” は 「トヨケ時代の都の」 という意です。 ▶トヨケ


領ろし召す (しろしめす)
ここでは 「我がものとする・支配する・統べ治める」 などの意です。


ヤスカワ (▽和郷)

御使人 (をしかど)


■凸国 (とつくに)
ツキヨミが 「息吹を上げた国・功を立てた国」 という意で、「四国」 の別名です。
トツ(凸) は 「上げること・立てること」 を意味します。
四国の政庁は イブキ(息吹)の宮・イブキト(息吹凸)宮・トツ(凸)宮・トノ(凸の)宮
などと呼ばれました。

 イヨの二名の 治まらで ツキヨミ遣れば 息吹上げ 凸の宮に治す 〈ホ6ー2〉


■シラヤマ (白山) ■根 (ね)
帰天後 シラヤマカミ(白山神)と贈り名される、ヤソキネ(=カンミムスビ) を指します。
“白山” は 「根の国」 のシンボルタワーです。 ▶白山


ツキスミ (▽尽州・▽究州) ■スミヨロシ (すみよろし)

 

【概意】
和つ日月は御子のオシヒトが譲り受け、もとのヒタカミにて統べられる。
御使人分けて、西はヤスカワのオモイカネ、 四国はツキヨミが治め、
シラヤマは根の国に、九州はスミヨロシ。

 

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 あまてるかみは こゑくにの いさわをうちの みやにいて
 やつをんみみに きこしめし たみのをしゑは いせのみち

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 アマテル神は 還国の イサワ大内の 宮に居て
 八つ御耳に 聞こし召し 民の教えは 妹背の道

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■還国 (こゑくに)
「日月の大神霊が恵る国・アマテル神が恵る国」 をいい、 ▶恵る
狭義には 「アマテル神の坐す国」、広義には 「日本国」 をいいます。

 ★還 (こゑ)
 コユ(越ゆ)の名詞形で、カヱ(替・返・還)の変態です。
 「回る/回す・めぐる/めぐらす・往き来する/させる」 などが原義で、
 この場合は 「日月が恵ること・日月が巡って恵むこと」 を意味します。


イサワ ■大内の宮 (をうちのみや)

■八つ御耳 (やつをんみみ) ■差使八つの御耳 (さをしかやつのをんみみ)
「天元8神の差使からの報告を聞く御耳」 という意味で、
居ながらにして万人の心身の状態を感知するアマテルの能力をいいます。
聖徳太子の “八つ耳” の伝説も、これが起源ではないかと思われます。

 正確には “差使八つの御耳” (さをしかやつのをんみみ) といいます。 ▶差使
 この場合の “差使” は 「天元の差使」 をいい、これは 天元8神が人に付ける 元守 の換言です。
 元守は “根の六臓” に宿ります。六臓は “ミヤビ” を介して中子/心とつながっているため、
 元守は常時 各人の体と心の状態をモニターして “陽陰” に逐次報告していますが、
 アマテルもこの報告を聞くことができるようです。

意味は失われましたが、“さをしか八つの御耳” というフレーズは他の文献にも見られます。
・八百万の神等諸共に 小男鹿の八の御耳を振立て聞しめせと申す。〈大祓〉
小男鹿の八つの御耳どころか、寸半ある御耳でも、あっちら向いて聴く事ではない。〈浮世風呂〉


聞し召す (きこしめす)

妹背の道 (いせのみち)

 

【概意】
アマテル神は還国のイサワ大内の宮に居て、
八つ御耳にて政を執られ、民の教えは妹背の道。

 

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 そのかんかせの いせのくに とほりたつとむ かんかせお
 うらやみねしけ はけものか みつからほめて はたれきみ
 なはかりこちお むれあつめ くにおみたれは

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 そのカンカセの 妹背の国 通り 立っ富む 神風を
 羨み拗け 化け物が 自ら褒めて ハタレ君
 七十万九千を 群れ集め 国を乱れば

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■カンカセの妹背の国 (かんかせのいせのくに:▽神和の妹背の国)
和(やまと)の国・陽陰連る国」 の換言で、「日本国家」 を意味します。 ▶カンカセ ▶妹背の国


■立っ富む (たっとむ)
タツ(立つ)+トム(富む) の連結で、両語とも 「高める・勢いづける・栄す」 などが原義です。
タットム(尊む)と同一なのですが、ここでは原義通りの意味なので、“立っ富む” と当てています。


■神風 (かんかせ・かんかぜ)
カン/カミ(神) は この場合は 「妹背の御神=アマテル神」 をいい、
カゼ(風)
は 「高め・栄し・加勢・活性」 を意味します。
ですから 「妹背の神の吹かす栄しの風」 という意です。


■羨み拗く (うらやみねじく)
「他人をうらやんで心を曲げる」 という意です。

 人のねぢけの 研ぎ過ぐれ 凝り合て六つの ハタレ生る 〈ホ8-2〉


■化け物 (ばけもの)
曲りねじけた人の心が、同類相求むの法則 によりイソラを引き寄せ、 ▶イソラ
その干渉によりさらに曲りねじけて 「本来の状態から外れたもの」 をいいます。 ▶ハタレ


■七十万九千 (なはかりこち)
「六ハタレの軍勢の総員数」 をいいます。
“ななはかりこち”  “ななますここち”  “なんますこち” とも表現されます。
ハカリは 「100,000」 を表す数詞で、マスともいいます。 ▶ハカリ・マス



【概意】
その陰陽和合のヤマトの国にめぐり通って、栄し高める妹背の神風を、
羨み拗けて生る化け物が、自ら褒めて “ハタレ君” と称し、70万9千を群れ集めて国を乱せば、

 

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 すみよろし かとりかしまや いふきぬし かたたちからを
 くすひかみ みなうつわゑて これおうつ
 ときにむはたれ みなくたる これすへかみの みことのり

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 スミヨロシ カトリ・カシマや イブキヌシ カダ・タチカラヲ
 クスヒ尊 皆 器得て これを打つ
 時に六ハタレ 皆 降る これ皇尊の 御言宣

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■スミヨロシ ■カトリ ■カシマ ■イブキヌシ ■カダ ■タチカラヲ ■クスヒ
六ハタレの平定において、総大将を務めたカナサキと、6人の将軍です。▶禊司 ▶六将守


■器 (うつわ)
アマテルが上の7人に授けた 「まじないの種」 をいいます。 ▶器

 対シムミチ   :葛末、蕨縄
 対イソラミチ  :粔籹、蕗
 対ヰツナミチ  :ふと環
 対キクミチ   :油で揚げたネズミ陽香、陰香
 対ハルナハハミチ:サツサ餅飯に付けたサツサツツ歌
 対アヱノミチ  :領巾香の果


■これ皇尊の御言宣 (これすべかみのみことのり)
“これ” とは 「器・まじないの種」 です。スベカミ(皇尊)は 「アマテル」 を指します。
“御言宣” は 「お言葉・仰せ」 ですが、この場合は 「まじない」 の換言です。 ▶まじない

 

【概意】
スミヨロシ、カトリ、カシマ、イフキヌシ、カダ、タチカラヲ、クスヒ尊が
それぞれ大御神より器を賜り、それを相手に打てば、六ハタレはみな降伏する。
これは皇尊のまじないであった。

 

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 みこおしひとも みそよろは をさめてみこの ほのあかり
 とくさたからに かけめくり そらみつやまと あすかみや
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 御子オシヒトも 三十万端 治めて御子の ホノアカリ
 十種宝に 駆け恵り “空みつヤマト” アスカ宮

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■三十万端 (みそよろは)
「30万+半端」 で、「30万年余り」 という意です。


ホノアカリ

十種宝 (とくさたから)

駆け恵る (かけめぐる)

空みつヤマト (そらみつやまと)

■アスカ宮 (あすかみや)

 

【概意】
御子オシヒトも30万年余り世を治めた後、
その御子のクシタマホノアカリは十種宝に駆け恵り
“空みつヤマト国” にアスカ朝廷を建てる。

 

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 おときよひとは にはりみや あらたひらきて たみをさむ
 そやよろとしに ことおえて みつきはわかる にはりふり

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 弟キヨヒトは ニハリ宮 新た開きて 民治む
 十八万年に 殊を得て 水際分かる ニハリ風

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キヨヒト

ニハリ宮 (にはりみや:和治宮)

■殊を得る (ことおえる)
コトタツ(殊立つ)と同義で、「並でない成功を得る・殊勲を立てる」 という意です。


水際分かる (みづぎわわかる)


■ニハリ風 (にはりぶり)
「ニハリの風潮・風俗・国柄」 などの意で、つまり 「調和と繁栄の風潮」です。 ▶風(ふり・ぶり)

 

【概意】
弟のキヨヒトは ニハリ宮を新たに開きて民を治める。
18万年に並びなき成功を得て、一線を画すニハリ風。

 

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 あめよりみつの かんたから きみとみわけて たまわれは
 こころひとつに くにのなも しわかみほつま あらはるる
 みそよろふれは あめのなも わけいかつちの あまきみと
 むそよろをさむ ををんめくみそ

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 陽陰より三つの 神宝 君・臣 分けて 賜われば
 心一つに 国の名も “地上ホツマ” 現るる
 三十万経れば 陽陰の名も “ワケイカツチの 天君” と
 六十万治む 大御恵みぞ

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陽陰 (あめ)

三つの神宝 (みつのかんたから)

心一つに (こころひとつに)

・和照らす 日月を譲り ます時に ・・・ ・・・ 君 臣と 心一つに 司れ 〈ホ19a-1〉
・我 若けれど コモリとは よよ睦じく 君のため 
中子一つに 忠なさん 〈ホ23ー7〉
・コヤネ・モノヌシ キヨヒトが 羽の臣なり 
君と臣 心一つに 〈ホ24ー1〉
・この故に 三種を分けて 授く意は 永く
一つに 和る由を アヤに記して 〈ホ24ー1〉


地上ホツマ (しはかみほつま・しわかみほつま)

■陽陰の名 (あめのな)
「アマテル神が授ける名」 という意です。


ワケイカツチの天君 (わけいかつちのあまきみ)

■六十万 (むそよろ)
26鈴17枝23穂にニハリ宮を建て、36鈴34枝38穂にウツキネに譲位ですから、
およそ 10鈴=60万年 です。


■大御恵み (ををんめぐみ)
「大々なる恵み」 の意で、これは 「アマテル大御神の恵み」 をいいます。 ▶大御

 

【概意】
アマテル神より3つの神宝を 君と臣に分けて賜われば、
心を一つにして民を治め、国の名も “地上ホツマ” が現れる。
後30万年を経てアマテル神の授く名も “ワケイカツチの天君” と
60万年を治めたる功に対する大御恵みぞ。

 

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 さきにみこ みたりうむとき
 しなのより よしなあかたの ぬしきたり 
 あまてるかみの ためしあり ゑなこふときに みことのり 
 はにしなぬしは ゑなかたけ はゑしなおよひ さらしなと
 つましなぬしら このみゑな そのをにおさめ まもるへし

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 先に御子 三人生む時
 シナ野より 四シナ県の 主 来たり
 アマテル神の 例あり 胞衣乞ふ時に 御言宣
 「ハニシナ主は “胞衣が岳” ハヱシナおよび サラシナと
 ツマシナ主ら この三胞衣 その尾に納め 守るべし」

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■御子三人 (みこみたり)
ニニキネとコノハナサクヤ姫の三つ子の男子をいいます。 ▶コノハナサクヤ姫
1.ホノアカリ 2.ホノススミ 3.ヒコホオデミ の3人です。

 アマテル─┐
      ├オシホミミ┐
 セオリツ姫┘     ├┬クシタマホノアカリ
            ││
 タカキネ──チチ姫──┘└ニニキネ  ┌ホノアカリ(斎名:ムメヒト)
                ├───┼ホノススミ(斎名:サクラギ)
 カグツミ───マウラ──┬アシツ姫  └ヒコホオデミ(斎名:ウツキネ)
             │
             └イワナガ


シナ野 (しなの:▽凌野・信濃)

■四シナ県の主 (よしなあがたのぬし)
「シナ野を構成する4つの県の主たち」 です。シナには “シナ野” と “品・科” の意を重ねます。
これは24アヤに 「スワ守」 の名で登場しているメンバーと同一です。

 御所に スワ守 会えば すばしりて サカオリ宮に 入りまして 〈ホ24-6〉


■アマテル神の例 (あまてるかみのためし)
「アマテル神の臍の緒を “胞衣が岳” に納めた前例」 〈ホ28-1〉をいいます。


■ハニシナ ■ハヱシナ ■サラシナ ■ツマシナ
四シナ県の内訳、つまり 「シナの国(=シナ野)を構成する4つの県」 です。
この時代に それぞれの県がどのあたりを指すかは不詳ですが、
これらの名を持つ神社や地名が残っています。

 波閇科神社 (はべしなじんじゃ)
 長野県更級(さらしな)郡上山田町大字上山田字城山。現:千曲市上山田3503
 現在の祭神:天照大神、豊受大神、日本武尊

 佐良志奈神社 (さらしなじんじゃ)
 長野県埴科(はにしな)郡戸倉町若宮。現:千曲市若宮1
 現在の祭神:譽田別尊、息長足姫尊、大鷦鷯尊

 妻科神社 (つましなじんじゃ)
 長野県長野市大字南長野字本郷219-1。 
 現在の祭神:八坂刀賣命、健御名方命、彦神別命


胞衣が岳 (ゑながたけ)

尾 (を)

 

【概意】
先に三つ子の御子を生む時、シナ野より四シナ県の主が来て、
アマテル神の先例があるため、三つ子の胞衣を乞う時に御言宣。
「ハニシナ主は “胞衣が岳” <にすでに大御神の胞衣を納めている。>
ハヱシナとサラシナとツマシナ主は、この3胞衣をその峰に納め守るべし。」

 

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 そのおとみこの うつきねは つくしにいたり
 たおこやし をやにつかふる
 たみおめて そやよろをさめ もとくにの ひつきおうけて
 あまかみの をやにつかふる きみのなも
 むそよろをさめ けゐのかみ

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 その乙御子の ウツキネは ツクシに到り
 田を肥やし 親に継がふる
 民を愛で 十八万治め 本国の 日月を受けて
 陽陰神の “祖に継がふる 君” の名も
 六十万治め “契の神”

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■乙御子 (おとみこ)
オトゴ(弟子・乙子)の尊敬語で、「末の御子」 という意です。


■親に継がふる (をやにつがふる)
ツガフルは ツガフ(継がふ)の連体形で、「継ぐ・続く」 と同義です。
この場合は、父ニニキネが着手した 「九州の農地開発事業を引き継いだこと」 をいうと考えます。


■本国の日月 (もとくにのひつき)
“本国” は 地方(九州)に対して 「中央」 を表します。
“日月” は 「和つ日月」 をいい、この場合は 「皇位」 を意味します。 ▶和つ日月
ですから 「中央政府の皇位」 ということです。


■陽陰神 (あまかみ)
「妹背の神」 の換言で、「アマテル神」 を指します。 ▶妹背の神


■祖に継がふる君 (をやにつがふるきみ)
御祖に継がふ天君」 の換言です。


■六十万 (むそよろ)
九州での18万年と 即位後の41万年を 合せたおよその治世年数です。

 木実睦まじく 八百日経り ツクシの十八と 四十一万 年経て治む 〈ホ27ー3〉


契の神 (けゐのかみ)

 骸を イササワケ宮 “契の神” 故は翁に を得て めぐり開ける 鉤を得たり 〈ホ27ー3〉

 

【概意】
その末御子のウツキネは九州に到り、田を肥やして親に継ぐ。
九州の民を愛でて18万年治めた後、本国の皇位を受け、
アマテル神より “祖に継がふる君” の名も賜り、60万年治めて “契の神” となる。

 

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 みこかもひとは ひつきうけ みつほおうつす たかのみや
 をさむるたみお このことし
 あめにことふる かみのなも みをやあまきみ
 わかみやの ときによそよろ よのまつり またみそゐよろ ゆたかなり

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 御子カモヒトは 日月受け ミヅホを移す タガの宮
 治むる民を 子の如し
 陽陰に応ふる 神の名も “御祖天君”
 若宮の 時に四十万 弥の纏り また三十五万 豊かなり

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カモヒト

ミヅホ ■タガの宮

■陽陰に応ふる神 (あめにことふるかみ)
「陽陰(=日月)に相応する神」 という意で、つまりは 「アマテル神」 の換言です。 ▶ことふる


御祖天君 (みをやあまきみ)
「御祖の心に治める天君」 という意です。 ▶御祖の心


■弥の纏り (よのまつり)
万の機の纏り事(よろのみはたのまつりごと) の換言です。 ▶ヨ(弥)

 

【概意】
御子カモヒトは和つ日月を受け、ミヅホからタガの宮に都を移し、
民を我が子の如くに治める。陽陰(=日月)に相当する神が授ける名も “御祖天君”。
若宮時代に40万年、弥の纏りを執ってさらに35万年豊かであった。

 

 

本日は以上です。それではまた!

 

 

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