アメ

→ 語義
  

  1. 陽陰。天地。日月。男女。大宇宙。
      
    陽陰を領らする 現の子を 生まん思いの マス鏡 両手に 擬らえて 神生り出でん 事を乞ひ』4文
    陽陰の巡りの 蝕みを 見るマサカニの 中 濁りて 生むソサノヲは 霊 乱れ 国の隈 成す 誤ちぞ』7文
    『また曰く "楽しく居らば?" カスガまた "結を知れるや 陽陰に受け 陽陰に還るぞ"』13文
    天地の形は 巌山 日・月も地も 腹籠り 外は八重和幣14文
    陽陰の生む民 子の如く 長生き見んと 食物の 良し悪し分くる 生り初めを 諸民 聞けよ』15文
    『埴受くる 空・雨水 成る草木 空は助く 水 冷やす 埴は穢れ摩る 花も実も 陽陰の随なり』15文
    陽陰より授く 経緯の帯 陽陰に則りて 父の丈 比ぶる帯に 母の息 "直ち" となるは 慈なり』16文
    『三つ知る告げの 二度も 陽陰の御胤と 君の告げ 待ち 許せども 品により 陽陰より君に 告げあるぞ』
    17文
    『人のミヤビは 情け枝 陽陰より授く 魂と魄 結ぶ 命の 霊 中子 潤む霊は肝ぞ』17文
    『且つ 山入りは "ツヱ" "サヱ" ぞ "キ" "ヲ" の二は斎む ヱトに染む 陽陰和かる日は 万事好し』21文
    『誇る代は 陽陰の憎みに 雨風の 時も違えば 稲 痩せて 民の力も やや尽きて 弥に苦しむぞ』23文
    陽陰(日月桂葵)は振り照り 全きは 怒つ霊 別けて 神を生む これトコタチの 更の稜威』24文
    『剣よ弓と 攻められて 辞む処方なき 陽陰の潰 己が転に 罷るなり』29文
    『"我が子も人は 陽陰の胤 鹿・犬 千より 人 一人" タケミナカタの 宣なりと』32文
    『東西の名を 教えの初と なす故は いま我生める タラチネの 先の御祖も ことごとく 陽陰の種なり』ミ1文
    『麓社に 宣ぶるは 昔 陽陰清く タカマに政 議る後』ミ3文
    『永らひ節々に 楽しみて 尽くれば還す 身は黄泉 心は陽陰に 還え生まれ』ミ4文

      
      
  2. 陽陰。和。陽陰和る道アマテル
      
    『汚穢・隈に捨つ ヒルコ姫 いま慈しに 足り至り 陽陰の愛妹と ワカヒルメ3文
    『実の直 成れば 上心 恵みて木に 実を得るぞ 妹背の教えの に応えて』14文
    『嗣子祈らば 我が歌と コヤネコモリ カツテみな 陽陰に応ふる 教えなり 民必らずも これな忘れそ』14文
    『供のクスヒが 訝さを 陽陰に申さく "父帝 八房輦の 御幸なす も穢れの あるやらん"』15文
    中国 ミカサ山 に語れば 調ひて 陽陰に伺ふ この由も おかみ喜ぶ 御言宣』ミ逸文
    ココトムスビは 占ひて 吉き日に因み 調えて 寿ぎ終えて 睦じく コヤネ陽陰に 仕えます』16文

    『成す故知らず 陽陰の機を 着るも畏れて 朽ちんとす いま幸いの 教え得る』16文
    『年経れば 鈍・均・鋭の 民 生るも 喩えば数の 器物 屑を捨てなで 鈍・鋭を 均し用いん の心ぞ』17文
    『昼は人気も らかで '夜はと濁る 蝕みも' 陽陰(和)の心に 見るば 上(陽) 埴(陰) と 地上(世)』17文
    和の斎船 大空を 駈けり恵りて この里の 名をも "空みつ 和国"』20文
    フトマニの "アコケ" は仕業 ウツヲ神 時 御言宣 ウツヲ神 社 閉ざして 陽陰に告ぐ』21文
    『上の御言宣 "情なき 社 拉げ" と 時 御孫  記 捧げて 後を乞ふ 陽陰 はた悪しく 許されず』21文
    陽陰より三つの 尊宝 君・臣 分けて 賜われば 心一つに 国の名も 地上ホツマ 現わるる』28文
    『三十万経れば 陽陰の名も ワケイカツチの 天君と 六十万治む 大御恵みぞ』28文
    『時に五十 に生え つらつら思す "植えずして 生えるも陽陰よ 我が命 陽陰が知らす" と』28文
    『"幸鈴二十 伸び如何ん" "過に失せたり これも陽陰" 時にフタヱが "名は 如何がなさんや"』28文
    『"我は日の孫 日に対ふ 陽陰に逆えば 退きて を祭りて 日の随に 襲わば仇も 破れん" と』29文
    『世に歌う歌 "陽陰御子が 天に還れば 三十三追ふ 忠も操も 徹る天かな"』31文
    タケヒトは 君たる稜威の ある故に 陽陰より続く 上の御子 代々に和照る  代々  君なく 何れぞや』
    39文
    中国 ミカサ山 に語れば 調ひて 陽陰に伺ふ この由も おかみ喜ぶ 御言宣』ミ逸文

  3. (物質世界) に対しての天 (非物質世界)。天界。神(魂魄・陽陰)。
      
    『久方の 天が下領る 我が君の 代々に伝わる 冠は アマテル神の 造らせて』
    『天・地・泥の 際無きに 兆し分かるる アウの陰陽 陽はとなり 日輪成る 陰は地となり 月と成る』2文
    『またある日 雄鳥装ふ 雌が知りて 合ひ交われば よりぞ 鳥に告げしむ とつぎ法』3文
    『やや知る真 ハタレとは にも居らず ならず 人のねぢけの 研ぎ優れ 凝り合て六つの ハタレ成る』8文
    三代を知る 初の代は クニトコタチぞ 天に逝き 周る元明の 守 定め』13文
    『八方万地に 万子生み 皆 配り置く 人の初 に還りて アメミヲヤ14文
    クニトコタチの 祭る 御供は木の実か クニサツチ 生むウケモチの 八代の孫 今のカダなり』15文
    『中に一人は うらなくて 陽陰領る木々の 花も実も 我が身の道と 知らざらめ 犯し隠すも 陽陰が知る』17文
    『空は陽陰の 心派の 常に巡れど 見えなくて 水の巡りを 見る如く 空は見ゆる』17文
    『人の中子も 人ふたり やや知る道は マス鏡 陽陰の報ひは 盗めるも 謗るも打つも 身に返る』17文
    『他人を打てども その時は 痛き報ひも あらざれど 後の病ふは 陽陰が槌』17文

    『一度隠し 二盗み 三度損なひ 改めず 天地人の 見る所 陽陰の見付は 人に告ぐ』17文
    早きハタレに 赴かで ヤタのカガミの 謂 聞けば 汚曲を避るぞ 我が心 入れて癒すく 陽陰が守るぞ』17文
    『風・埴神の 守る故 見る聞く度に 善し悪しも ひめもす陽陰に 告げあれば』17文
    隠し盗むも 身に添ふる 風より
    陽陰に 告ぐるなり』17文
    『三つ知る告げの 二度も 陽陰の御胤と 君の告げ 待ち 許せども 品により 陽陰より君に 告げあるぞ』
    17文
    陽陰は気に知る 埴 堪ふ 人は告げ知る この三つに 継げ露れて の 罪免かるる 所なし』17文
    『'ウヰ'と'ウヌ' 'アウヌ' 結びて  創り 'ウヌア' 交じりて 'ウハ' 結び  'ウヒ' を地玉18文
    トヨクンヌ 百余る子も に逝き 天並の八神 三十二神18文
    『故は天地 分かざるに アメノミヲヤの  地玉 ウツロ 乗り シナト手綱 和り恵り』19-1文
    『民心 に届きて 君が門 ヤマサの神が 知る故に 心苦しむ その時は 共に乱るる 鳥の閧』21文
    より恵む トの神と 旨に応えて 守る故 人の中子に 合い求め 一つに致す 調の教え23文
    『否とよ は 民のため 苦きを食みて 百七十三万 二千五百年を 永らえて 陽陰の楽しみ 覚ゆれば』28文
    『胸清く 身は垢付けど 差使が見て 陽陰に告ぐれば 差使の 八つの聞えに 洗われて いのれもがもと』28文
    『陽は軽ろ清く と成り 陰は重り凝る 地の球 背のは 日輪なる 妹の鄙元  月となる』ミ6文
      
      
  4. 上。上流。先代者。 天上界(陽陰世界)の陽層。 天空。天体。陽。日。 
      
    の巡りの 三六十五枝 四つ・三つ分けて 三十一なり 月は遅れて 三十足らず』1文
    『時により 二尊に "ツボは葦原 千五百秋 汝 用いて 領せ" とて 経と矛賜ふ』2文
    ある形 
    に告ぐれば フトマニを 味はえ曰く "五・四の歌 言を結ばず 言挙げも 女は先き立てず"』3文
    『国 麗しく 照り通る 貴霊の子は 留めずと に送りて "陽陰の起" と "御柱の道" 奉る』3文
    二尊は ツクシに行きて 生む御子を ツキヨミの尊 に次げと に上げます』3文
    二尊 畏れ "我が宮に むべ育てじ" と に上げ オキツの宮に 帰ります』4文
    タラチネ神は 畏れまし アワの宮には 育てじと に送りて 帰ります』ミ逸文
    にたなびく 白雲の 架かる八峰の 降る霰  八隅に反響』4文
    孕みの帯は カツラキの 代嗣社に 御胤祈る 時により 丹霊鳥の 一羽落つれば』16文
    『一孕み 三つ子を生めば 三光の 幸ひありと に継ぐ』16文
    『"タ" のオシテ 三光 円の 内に入る 足り助く法 と父 上下 反す "ラ" のオシテ 地と母法』17文
    天マスヒトと 副二人 清汚を数える 道立てて 汚の三百六十位 の満ち 及べば殺す はこれ』23文
    『三方汚は 髪・爪 抜きて 入墨し に渡れば 身を枯らす 罷るの罪は モノヌシの 上言を受けよ』23文
      
      
  5. 中心。和つ君。中央政府。御上。都。
    オモタルの時代はヲウミアツミ。以後アマテルが君となるまでは暫定的にヒタカミ。アメテル時代はハラミからイセ。 オシホミミからウガヤまでは同時にアマテルも在世しているので、アメがどちらの都を指すのかわかりづらい。
      
    返りの 詣で物 ホツマツタヱの 四十文を 編み奉り 君が治の 末の例と ならんかと』
    『言は終われど 勢ひは 'に上りて 陽を還す 太陽若宮' に 留まりて 病みを治します 治汚の神6文

    タカマには 弓 打ち鳴らし 渦侍 身の 奏でるを見て 大御神 もて造る 六弦琴9文
    下侍が告げに "名も無くて を嘆くや" と ワカヒコが ハハ矢を射れば 胸 通り 』10文
    ミホサキの 雉子の イナセハギ の応えを 問ふ時に コトシロヌシが 笑す顔』10文
    『逆ふは斬りつ 服ふは 褒めて 諸守 率いつつ に返れば 代の殿 政を執りて 御言宣』10文
    『彼の小児を に送れば 神の前 枝 揃わねば 退らんとす アメノミヲヤは これを褒め』12文
    『万桜 に植えてぞ 愚か女が 妬む イソラの 金杖に 子種打たれて 流れゆく』16文
    『春の初日に 世の日月 御子オシヒトに 譲りまし よりイセに 下り居ます19-2文
    『またの汚に ついにより 詰みせらる 故 汚起こりを 容易くに 許せば民も みな驕る これよりハタレ 現るる』23文
    ムラクモ の 御供に アスカに侍る タチカラヲ 親の後とて ここにあり 巡幸りの御供  乞ふ故に』24文
    ココリ姫 紋に織り和す 鳥たすき に捧げて また西の 母が土産と 世に遺る』24文
    五十鈴の 千枝の二十年  代わる まだとて モノヌシが イセに詣でて これを問ふ』28文
    『しばし考ふ ニギハヤヒ "流離男 寄す" と  お猛びて また一言交も "から" と  軍を退けば 御方笑む』29文
    『時に 応え言ふ "も  真なら 璽あらんぞ" ナガスネが 君の靫より 羽々矢璽を に示せば 尊璽29文
    ヤヒコ上りて 拝む時 の盃 数 至る 皇 問わく "昔 得ず  いま飲む 如何"』31文
    『世に歌う歌 "陽陰御子が 天に還れば 三十三追ふ 忠も操も 徹るかな"』31文
    『"汝 何故 拒むぞや" "これ  に逆ふを 討たしむ" と』33文
    『我が類 違はずの 恵み得ん』38文
    『ついにホツマの 政事 に通れば 悉く 纏ろふ時ぞ 歌は地 力は 賜はりし』39文
    『"の恵みと 稜威により あらぶる守も 服えば 悉く治めて 今ここに  帰れば命 夕付く日"』40文
    御子 名を替えて 討ち治む の誉れや』40文
    タラチネ神は 畏れまし アワの宮には 育てじと に送りて 帰ります』ミ逸文
    『築く九重 玉垣の 内つの宮に 比べ越し のうたえは 代の殿 直すは子の オモヰカネミ逸文
    『垂の縄の 膿む霊の結の 欲なれば の政も 欲や生むらん』フ112
      
      
  6. 雨。
      
    『昇る毬栗 飯の態 十八トメチ立え 雲半ば 経れば 陰 露に 合ひ求め と降るなり』15文
    『もしも水災の あらん時 スヘヤマズミの 現はれば たとひ長 溢れても 山は繁木に 持ち堪え』22文
    誇る世は 天の憎みに 風の時も違えば 稲 痩せて 民の力も やや尽きて』23文

  

  

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