カダ

→ 語義
 

(鍛・活・葛)
「活を入れること/もの」の意。 =カテ(糧)
 

ウケノミタマと ウケモチも カダの神なり』8文

  

  

カダ(1)

  
荷田。  
アマテルの北局の乙下侍アチコの父。幼名:カダマロ
クニサツチの子のウケモチの八世孫で、アマテルのウケモチ。
山背の花山の野を治める。
ウルソ種
と絹の紡績法をアマテルに奉る。
アマテルから揚げ鼠を授かり、キクミチを討つ。
民の守司と崇められる (稲荷神)。
  

京都府京都市伏見区深草藪ノ内町、伏見稲荷 (フシミイナリ) 大社
京都府京都市山科区西野山欠ノ上、花山 (カザン) 神社

  

                                  ┏クラキネ
                                  ┃
クニトコタチクニサツチトヨクンヌウヒチニツノクヰオモタル ┣ココリ姫
            ┃          ┃          ┃
            ┃          ┗アメヨロヅアワナギイサナギ
            ┃             ↑  ┃       ┃
            ┃             ┃  ┗サクナギ   ┣ヒルコ
            ┃             ┗━━━┓      ┃
            ┣ハコクニキノトコタチアメカガミ┛      ┣アマテル
            ┃           ┃            ┃
            ┃           ┗ムスビ(2)┓       ┣ツキヨミ
            ┗ウケモチ             ┃       ┃
                                       ┏━━━━━━━━━┛       ┣ソサノヲ
                    ┃                               ┃
                                       ┗ムスビ(3)━ムスビ(4)━トヨケイサナミ
                                   ┃
                                   ┣ヤソキネ
                                   ┃
                                   ┣カンサヒ
                                   ┃
                                   ┗ツハモノヌシ
  
※クニトコタチは、ここではミナカヌシトホカミヱヒタメキツヲサネアミヤシナウの総称。

  

クニトコタチクニサツチトヨクンヌ
            ├ハコクニ
            └ウケモチ … … (8代孫)カダアチコ
                           [アマテル北の乙下侍]
  
根国   イサナギ┐     
         ├───アマテル
ヒタカミ イサナミ┘    ┃
              ┃
              ┃
ハラミ  サクラウチ───セオリツ姫ホノコ [内宮] ─────オシホミミ(8)
              ┃
              ┃
根国   クラキネ──┬─マス姫モチコ   [北典侍] ──アメノホヒ(1)
           │  ┃
           └─コマス姫ハヤコ  [北局の内侍] ──タケコ(2)・タキコ(3)・タナコ(4)
              ┃
山背   カダ──────アチコ      [北局の下侍]
              ┃
              ┃
ヒタカミ ヤソキネ──┬─オオミヤ姫ミチコ [東局の典侍] ──イキツヒコネ(6)
           │  ┃
           └─タナハタ姫コタヱ [東局の内侍]
              ┃
筑波   ツクバハヤマ──ソガ姫      [東局の下侍]
              ┃
              ┃
美濃   カナヤマヒコ──ウリフ姫ナカコ  [南局の典侍]  ← 内宮に上ったホノコの代りに入る
              ┃
ハラミ  サクラウチ───ワカサクラ姫ハナコ[南局の内侍]
              ┃
筑紫   カスヤ─────イロノヱ姫アサコ [南局の下侍]
              ┃
              ┃
筑紫   カナサキ────ハヤアキツ姫アキコ[西局の典侍] ──アマツヒコネ(5)
              ┃
筑紫   ムナカタ──┬─オリハタ姫オサコ [西局の内侍]
           │  ┃
           └─トヨ姫アヤコ   [西局の下侍] ──クマノクスヒ(7)
  

★伏見稲荷大社内に『間の峰・荷田社』がある。また稲荷山全体の地主神を『荷田の神』という。
■この社のそばには稲荷山や荷田春満などの名が見える。
■荷田氏は代々「マロ」を名乗っている。荷田春満。荷田在満。
  

カダアチコは 北の乙下 ツクバハヤマが ソガ姫は 東の乙下ぞ』6文
ツクシの三人 中国の 花山の野に 朋 集む 時に和照る 御言宣 ウケモチの孫 カダマロに "国見て返れ"』8文
『怒り霊の 穢汚霊吐けば 進み得ず カダマロ帰り 申す時 しばし考え 御言宣』8文
カダマロ投げる 揚げ鼠 キ・ク民 奪ひ 貪るを 諸守強く 戦えば 譲り逃ぐるを 追い詰めて』8文
『悉く嘆きて "僕ら 返り詣でん 天民" と 命を乞えば カダマロが 皆 解き許し』8文

キク三人 直ぐに狐の 影 あれば 名も三狐 三十三万 霊断ちせんを カダが乞ふ』8文
『諸 許さねば カダの守 七度 誓ふ 宣り言に やや許さるる 御言宣』8文
三彦が如 諸狐  ウケノミタマを 守らせよ もしも違はば 速かに 霊断ちなせよ この故に 永くに 付けるなり』8文
クニトコタチの 纏る 御供は木の実か クニサツチ 生むウケモチの 八代の孫 今のカダなり』15文
アメクマ 遣れば 既に更り カタ潤繁の 種 捧ぐ』15文

『また繭ふくみ 糸抜きて 籠交いの道も 教ゆれば カダの尊は 代々の民 守り司ぞ』15文
『左の臣は オモイカネ 右サクラウチ カナサキは 日を写します 大老臣 カダウケモチ ヲバシリは 馬屋治めぞ』19-1文
ハタレ君 七十万九千を 群れ集め 国を乱れば スミヨロシ カトリカシマや イフキヌシ カダタチカラヲ クスヒ尊28文
『みな得て これを打つ 時に六ハタレ みな降る これ皇尊の 御言宣』28文

  

  

カダノカミ

→ 語義

  1. 荷田(糧) の神。 繁茂の神。豊穣の神。稲荷神

    ウケノミタマと ウケモチも カダの神なり』8文
     
  2. 荷田(糧) の守。 (a) 繁茂の守り。豊穣の守り。=ウケモチ  (b) 荷田の地(花山・葛野)を治める守。

    『諸 許さねば カダの守 七度 誓ふ 宣り言に やや許さるる 御言宣』8文

  

  

カダ(2)

→ 語義

  
葛。蔓。
1.くず。かずら。つずら。
2.蔓草。  
3.八雲打琴の6弦の一つ。(カダ・フキ・カナデ・メガ・ハ・ヒレ)
  

『その事の根は イサナギの 垣の 打つ 糸すすき これを三筋の 琴の根ぞ 形は "放" と 葛の葉を "葛掻" と現つ』9文
『薬には 人身駒瓠 卯木 辻一重葉は マメハコぞ』19-2文

  

  

カダスス

→ 語義
  

葛煤。葛末。 
葛の蔓。 =ススクズ
アマテルがシムミチとの戦いの際にカナサキに与えた呪いの種。
  

大御神 賜ふ葛末 蕨縄 カナサキ 受けて 攻め口の 諸に授けて 呪えば ハタレのモノの 術成らず』8文
『陽陰に祈れば 屑流れ 蛇 足を噛む 追い詰めて 留まる蕨で 括り棄つ 裳裾の屑に 敗る故 末葛用い これを治す』28文

  

  

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