ネノクニ

→ 語義
  

根の国。 
還根(こゑね)の国・越根(こしね)の国が短縮された名。日の巡りの根(始点)となる方向の国。北の国。
現在の北陸地方。また越国とも呼ばれる。

アワナギにより平定・開拓される。北の津(敦賀)に政庁を置く。
古くはサホコチタル国は行政区画的に根の国の一部であったようで、サホコ国との区別が曖昧である。
イサナギの兄弟のクラキネマスヒトとして治めていたが、クラキネの死後、その寵臣のシラヒトがマスヒトとなる。マスヒト等の汚職が発覚して後は、ヤソキネココリ姫と結婚し白山神として治め、その後にアチヒコヒルコが治める。
  

★『延喜式祝詞 大祓詞(おおはらえのことば)』 
佐久那太理(さくなだり) に落ちたぎつ速川(はやかは) の瀬に坐(ま) 瀬織津比売(せおりつひめ) と云ふ神、大海原に持ち出でなむ。如此(かく) 持ち出で往なば、荒塩(あらしほ) の塩の八百道(やおぢ) の八塩道(やしほぢ) 塩の八百会(やほあひ) に坐す速開都比売(はやあきつひめ) と云ふ神、持ち可可呑(かかの) みてむ。如此可可呑みてば、気吹戸(いぶきど) に坐す気吹戸主(いぶきどぬし) と云ふ神、根国 底之国(ねのくに そこのくに) に気吹(いぶ) き放ちてむ。如此気吹(かくいぶ) き放ちてば、根国 底之国に坐す速佐須良比売(はやさすらひめ) と云ふ神、持ち速佐須良比(さすらひ) 失ひてむ。
  

シラヒト・コクミ事件のあらすじ
根国マスヒトクラキネは、その臣であるシラヒトの推薦により、コクミの妹のサシミメを妻とする。
サシミメはクラ姫を生み、喜んだクラキネは、妻の兄のコクミをサホコの副マスヒトに登用する。
シラヒトはクラ姫を妻とするが、母のサシミメとも関係を持ち始める。
(おそらくサシミメの口添があって) クラキネは死の直前に、シラヒトを根国の次期マスヒトに指名する。
しかしシラヒトは、クラキネの死後、サシミメ・クラ姫の母子を、宮津 (サホコの政都) に送る。
宮津にいたコクミは、サシミメ・クラ姫の母子を犯し、我がものとする。
サホコの副マスヒトのツハモノヌシは、「マスヒトのカンサヒは、これらの非道を知りながら放置している」と、タカマに訴え出る。

  

『これも同じく 根は北に 萌す東や 南に栄え 果は西 付くる』1文
『北はの ヤマトサホコの チタルまで 及べど』ミ2文
アメヨロツ尊 ソアサ 治し アワサク生めば アワナギは 白山麓 チタルまで 法も通れば』2文

ヤソキネの弟 カンサヒを マスヒト根の シラウドと 兼ね嘗めさしむ また乙子 ツワモノヌシと コクミ副え』ミ5文

『先にタラチヲ "ハナキネは 根の国サホコ 領すべし" いまだヒルコと 御隈野の 臣が助けて 後の君』6文
ヤマトヤス宮 引き移し アメヤスカワの ヒルコ姫 御子オシヒトを 養します サホコ国 兼ね治む』6文
クラキネが 罷れる時に シラヒトを マスヒトに』7文
大御神 諸と議りて ヤソキネを 国守と "イサナギの 産野叔父と 叔母なれば 政絶えず" と 御言宣』7文
『以ちて民治す 叔父叔母 白山神ぞ イサナギは 纏れど弟の クラキネは 纏らず』7文
『"流離男は 御言を承けて に行かん にまみゆる 暫し" とて 許せば 上る ヤスカワ方 文轟きて 鳴り動く』7文
ソサノヲ曰く な怖れそ 昔 根の国 行けとあり とまみえて 後行かん 遥かに来れば 疑わで 稜威返しませ』7文
問わく "素心は何" その答え "に到る後 子を生まん 女ならば穢れ 男は清く これ誓ひなり"』7文
根の国と サホコの国の マスヒトが 内のシラヒト コクミらが も犯して も犯す』8文
『また早雉は 大ハタレ 立山に 現れて アノに到れば 守議り フツヌシ遣りて これを打つ』8文
『僕に マスヒトが 教えけり "功 成らば 国つ守 これソサノヲの 御言なり"』8文
ソサノヲ恥ぢて に帰る 後 オオヤ姫 ツマツ姫 コトヤソ生みて 隠れ住む』9文
『宿も無く 散にさまよひて 咎め破る スリ疚事に 辿り来て』9文
『ついに根の国 サホコなる 弓削の疎守 ツルメソが 家戸に噤むや 血の虫9文
『みよ治まれど 源は マスヒトに 因るなれば イフキトヌシに 討たしむる』9文
ウケステメ 根の国に来て タマキネに よく仕ふれば 実に応え ココリの妹と 結ばせて 和の道奥 授けます』15文

『西はヤスカワ オモイカネ 御使人分けて 突国は ツキヨミ治む シラヤマは ツキスミは スミヨロシ28文

オオモノヌシは タガ殿に 根の国 治め』28文
モトヒコ曰く 国知るの 道はいにしえ 根の国の 大きの奉る 神の御供』
38文
根の国の 姉姫 流離や  流離』ミ逸文

  

  

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