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一から学ぶ みかさふみ講座 第38回 [2023.1.12]

みかさふみ タカマ成る文 (7)

著者:おあずけ2号 (駒形一登)
著者HP:ホツマツタエ解読ガイド https://gejirin.com

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 たかまなるあや (その7)
 タカマ成る文 https://gejirin.com/mikasa06.html
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 あめのみをやの ををんたけ やもよろとめち
 みのひかり もともとあけの あまめくみ
 ととくはしらは すきとほる なかのくたより はこふいき
 くるまのうてき ここのわの ひひきてめくる いきのかす
 よろみちむやそ ひとのいき ささなみもこれ
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 アメノミヲヤの 大御丈 八百万トメチ
 身の光 元元明の 陽陰恵み
 届く柱は 透き通る 中の管より 運ぶ息
 車の腕木 九の輪の 響きて巡る 息の数
 万三千六百八十 人の息 細波もこれ
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■大御丈 (ををんたけ)
アメノミヲヤの 「身の丈」 を表す尊敬表現です。
これはもちろん その神霊の大きさを人の身に喩えての表現です。
タケ(丈)は タク(長く)の名詞形で、タカ(高)の変態です。


 ★大御・皇大 (ををん・をおん・おをん・おおん)
 漢字を宛てるとみんな “大御” となりますが、オオン/オヲン/ヲオン/ヲヲン の
 異なる表記が存在します。明確な基準があるわけでなく、またホツマとミカサとでも
 異なるのですが、オオ(大)=ヲ(大) ですから、ヲヲン > ヲオン > オヲン > オオン
 の順で、その尊敬度の序列をいちおう考慮しているようには見えます。


■八百万トメチ (やもよろとめち)
タカマの原 (天界・宇宙) の周囲長ですら “百万トメチ” ですから、
アメノミヲヤがいかに巨大かがわかります。


■元元明の陽陰恵み (もともとあけのあまめぐみ)
“元元明” は 「モトアケ(元明) のモト(元)」 という意で、アメノミヲヤの別名です。
“陽陰恵み” は この場合 「陽/陰のエネルギー」 を意味します。


■届く柱は透き通る (とどくはしらはすきとほる)
“元元明の陽陰恵み” (アメノミヲヤの陽/陰エネルギー) を
地球に 「届ける柱は透明で人の目には見えない」 という意です。
この柱は “天地届く実柱” と同一と思います。


■息 (いき)
「アメノミヲヤが吐き出す息」 をいい、これがすなわち
“元元明の陽陰恵み” (アメノミヲヤの陽/陰エネルギー) の実体です。


■車の腕木 (くるまのうでぎ)
今風に言えば 「車輪のスポーク」 です。
ここでは特に 「丸い穴があいた蒸気機関車の車輪」 をイメージしてください。
(この車輪は 中心(軸受け)に1個、その周りに8個の穴があいています)


■九の輪 (ここのわ)

“九の輪” は 「9個の穴を持つ車の腕木」 の別表現で、
これを 「届く柱 の断面の様子」 になぞらえています。
9個の輪は 中の管 を表すもので、それぞれの管は
アメトコタチ
(アメナカヌシ+トホカミヱヒタメ) の
9神によってそれぞれ管轄されます。


■響きて巡る (ひびきてめぐる)
ヒビク(響く)の原義は 「往き来する・回る・伝わる」 などです。
メグル(回る・廻る・巡る)も 原義は同じです。


■人の息 (ひとのいき) ■細波 (さざなみ)
1日あたりの 「人の呼吸数」 や 水面に立つ 「さざなみ」 の数も
これに従って13,680回である、ということです。

 男のイキス 万三千六百八十 女のイキス 万三千百八六 〈ホ16-3〉

 

【概意】
アメノミヲヤの大御身丈は800万トメチ。
その身の光は “元元明の陽陰恵み”。
それを地球に届ける柱は透き通って目に見えないが、
柱の中の管によりアメノミヲヤの息を運ぶ。
車の腕木の九の輪のような管を伝わって地に巡る息の数は、
1日あたり13,680で、人の呼吸数や細波の数もこれである。

 

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 とめちとは めのみそむふむ せはといき ももいきはまち
 みそむさと さとみそやなり
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 トメチとは 女の三十六踏む 畝は十イキ 百イキは町
 三十六 里 里 三十八なり
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■女の三十六踏む (めのみそむふむ) ■畝 (せ)
「女の36歩」 の意で、これが “1畝” (=約10.9m) に相当します。
したがって 1歩=約30.3cm です。

 後代の “” や “” は値があまりに大きいので、里・町・間 から逆算しました。
 36歩=1畝=1/10町=10.9m=6間 ですので 1歩=1/36畝=1/6間=約30.3cm
 となり、つまるところ 1歩は 後代の1尺(約30.3cm) と同じです。

 ホツマ時代の1尺は後代とは異なり、1尺=1/8間=約22.5cm=1スパン です。
 尺は ホツマ・ミカサでは “タ” と呼ばれます。タの原義は 「」 であり、つまり
 海外で使われる “スパン” と同じです。辞書には アタ() で載ってます。


■イキ
この計量単位は現代では失われていて、語義も未解明ですが、
1畝=10イキ なので、1イキ=1/10畝=女の3.6歩=約1.09m です。


■町 (まち)
これは後の 町(ちょう) でしょう。
1町=100イキ=10畝 で、現在は 1町=約109m です。


■里 (さと)
これは後の 里(り) でしょう。
1里=36町 で、現在は 1里=約3.9km です。


■トメチ ■チ
語義は未解明ですが、1トメチ=38里 です。
今日の 1里=3.9273km で計算すれば、1トメチ=約150km です。
略して “チ” ともいうようです。

 

【概意】
トメチとは、
女の36歩が1畝で、1畝は10イキ、
100イキが1町で、36町が1里、
38里が1トメチである。

 

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 みをやかみ みてくらそむる はるあきの いきはくたより
 さきりなす ゑにゆつるきり ひおまねき ふゆひをかえす
 とはなつに つきのめかえす はるあきそ
 あめゆつるひは あのさきり くにゆつるつき はのさきり
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 御祖神 幣 染むる 春秋の 息は管より
 紗霧なす ‘ヱ’ に譲る霧 日を招き 冬 一陽還す
 ‘ト’ は夏に 月の陰還す 春秋ぞ
 天譲る日は 天の紗霧 地譲る月 地の紗霧
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■御祖神 (みをやかみ)
ここでは 「先祖の神霊(みたま)」 の意です。

 ★御祖・上祖 (みをや)
 ミヲヤの ‘ミ’ は カミ(上)の略形で、「上流・過去・前・先・もと」 を
 意味しますので、ミヲヤは今風に言えば 「先祖(せんぞ)」 です。
 ですからヲヤ(親・祖・▽老)の尊敬語では本来ありません。


■幣染むる (みてぐらそむる)
ミテグラ(幣)は ニキテ(和幣・幣・幣帛)の別名です。
ソムル(染むる)は ソフル(添ふる)の変態で、
ここでは 「添える・供える」 の意です。

 “御祖神に幣を供える春秋” とは、おそらく今に言う 「彼岸の行事」 でしょう。
 ただし、現在は春分と秋分の日を 彼岸の基準日としていますが、この時代の
 基準日は 冬至 (陰暦の11月半ば/陽暦の12月22日頃)と 夏至 (陰暦5月半ば/
 陽暦6月22日頃)です。冬至は冬の終りと同時に春の始まりを、夏至は夏の終り
 と同時に秋の始まりを意味するものです。


■紗霧 (さきり)
普通の霧 (白いもや) とは違う 「薄くて目に見えない霧」 の意に解して、
 “紗霧” と宛字しています。
天の紗霧(あのさきり)地の紗霧(はのさきり) の2種があり、
これに陽/陰エネルギーの切り替えを行う素が含まれているようです。


■‘ヱ’ に譲る霧 (ゑにゆづるきり)
’ヱ’ は 「ヱの神」 をいい、「ヱの神にゆだねる紗霧」 の意です。
ユヅル(譲る)は ウツル(移る)の変態で、「移す・写す」 が原義です。


■一陽 (ひを・ひう)
ヱの神が “天の紗霧” によって呼び戻す 「1陽のエネルギー」 をいいます。
それゆえ冬至には “一陽来復” という別名があります。

  支配期間 (陰暦) 神の陰陽属性 招くエネルギー 地上の気象
の神 11月半〜12月末 3陽1陰 1陽 3陰1陽
の神 1月初〜2月半 2陽2陰 2陽 2陰2陽
の神 2月半〜3月末 1陽3陰 3陽 1陰3陽
の神 4月初〜5月半 0陽4陰 4陽 0陰4陽
の神 5月半〜6月末 3陰1陽 1陰 3陽1陰
の神 7月初〜8月半 2陰2陽 2陰 2陽2陰
の神 8月半〜9月末 1陰3陽 3陰 1陽3陰
の神 10月初〜11月半 0陰4陽 4陰 0陽4陰

 
■’ト’
「トの神」 です。


■天譲る日 (あめゆづるひ) ■天の紗霧 (あのさきり)
“天(あめ・あ)” は ここでは 「陽」 の換言です。
それぞれ 「陽をゆだねる日」、「陽の紗霧」 という意となります。


■地譲る月 (くにゆづるつき) ■地の紗霧 (はのさきり)
“地(くに・は・わ)” は ここでは 「陰」 の換言です。
それぞれ 「陰をゆだねる月」、「陰の紗霧」 という意となります。

 

【概意】
先祖の神霊に幣を供える春と秋 (冬至と夏至) の息は、
管より見えない紗霧を放つ。
ヱの神にゆだねる霧は日を招き、冬至に一陽を呼び戻す。
トの神は 夏至に月の一陰を呼び戻す。かくして到来する春秋ぞ。
天(=陽)をゆだねる日は “天(=陽)の紗霧” を生み、
地(=陰)をゆだねる月は ”地(=陰)の紗霧” を生む。

 

 

本日は以上です。それではまた!

 

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