さむ  サム  samu

  

【(添む・然む・侍む・挿む・狭む・支む・障む)・覚む)】
A: 合う/合わす。気づく。収(治)まる/収(治)める。狭まる/狭める。閉づ。差し支える。対抗する。

『なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな』ホ1
さめてうるほひ こころよく みやにかえれは』ホ4
『このあちお ぬはたまのよの うたまくら さめてあかるき まえことは
ホ5
さめてかくする なにゆえや いわくみまこの みゆきさき かくおるはたそ』ホ24
さむれはやたの からすあり おおちかうかつ あすかみち』ホ29
『みたひのへ しつのすかたに くもかくれ きみさめいわく』ホ40
『にふのかみ あめのおしゑに ややさめて やわしわらはす』ミ10
『すおえては きりひにさむる ひえあれと なかれのふねに さおそゑにける』フすえて

 
変態:「しむ(占む・締む)」「さふ(障ふ・支ふ)」「そふ(添う)」「しる(知る・領る)
派生語:「さも(然も)」「さま(様)」「はさむ(挟む)」「おさむ(納む)」「さまたく(妨ぐ)」「いさむ(諫む)」「なくさむ(慰む)

 
 

【覚む・(離む・散む・初む)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

『ひめひとり ねさめてゆけは まつさかに せきとめられて』ホ24
『たかくらしたか ゆめさめて くらおひらけは そこいたに たちたるつるき』ホ29
『すすむれは きみのなかねの をゑさめて もろもさむれは いくさたち』ホ29
『きみゆめさめて のたまふは いまわかゆめに いろおろち』ホ35
『たらちねのゆめ さめまして まみえあかつき ををきみの』ミ逸

 
変態:「さる(離る)」「そる(剃る)
派生語:「さま(方)


 

【(更む・擦む)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。

変態:「する(擦る)」「さる(更る)」「たむ(回む・廻む)
派生語:「さまよふ(さ迷う)

 
 

【覚む・醒む・(騒む・繁む・聳む・早む・清む・冴む)】
D: 正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」

『むかしあまかみ ねをはみて みのししめくり さめまたくミ4

 
変態:「そふ(聳ふ)
派生語:「いさむ(勇む)」「すさむ(遊む・進む)」「あさま(浅間)
関連語:「そわそわ」「ざわざわ」

  
 

【冷む・褪む・(垂む・下む)】
E: 負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」

『ほのほもさめて こころよく わらへのそての わきあけそ』ホ9
『うちみやの あおめのいふり けおさます そはのことしろ まめなれは』ホ16

 
変態:「しむ(凍む)」「しる(痴る)
派生語:「さむし (寒し)」「さむさ(寒さ)」「さもし」「さみし(寂し)」「さます(冷ます)」「おさむ(納む・葬む)」「さまたく(妨ぐ)」「さみたれ(五月雨)」「まくさむ(負く褪む)」「すさむ(荒む)

 
 

【寒・冷・(下)】
 負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま

『みあつけれはや あすみあさ さむかわあひる』ホ2
『あめとふるなり さむかせに ゆきとこほれと をにとける』ホ15
『そはのことしろ まめなれは これおさむめか うらむなり』ホ16
『ふくしかまえの あつさむも ころもかゆれと ほしにしむ』ホ17

 
「さむ(冷む・褪む)」の名詞化。

変態:「しも(下・霜)
類語:「ひえ(冷え)」「ひや(冷)」「ひ(氷)

  

09/12/20

  

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