あれ  アレ  are

  

【在れ・生れ・現れ】
生る・在る・現ること/もの。(物質界に下ること)。

『たかひこねには ふたあれの をしてたまえは こもまこも むまのきみなり』ホ192
『あまねきかみの あれのとき あめにたなひく しらくもの』ミ逸

 
ある(在る・生る・現る/粗る)」の名詞化。

 
 

【散/粗】
1.離れるさま。まばらなさま。それる・外れる・曲がるさま。
2.負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・精緻でない・隅にある・果てる」さま

あれおにものお やふるなら そらはふこにて まねきいれ』ホ12
『はなやかのあは にのみやと てりあれのあは なかおひえ』ホ21
『へくゐにそろゑ あれをさに まきをさにいれ かさりかけ』ホ23
『なかすゐしかわ せきいれて あれわおいけて なるかみお わけてしつむる』ホ24

 ●<行政区画>アレ(粗)。 粗(あれ)県(あかた)国(くに)
  (むら(村) はその規模に関係なく、人が群がる場所を総称する語)

『さたのあれをさ あしなつち そをのてにつき やめうめと』ホ9
『やそあれへおく あかたぬし これひとよみの もののへそ』ホ23

 
ある(散る/粗る)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・空く・反る・曲る」、また「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「あら(粗)」「おり(下り)」「あめ(雨)」「おれ(折れ)」「やれ(破れ)」「われ(割れ・破れ)

 
 

【荒・(熟・上)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『としおかさねて ねりなれて あれのりみそこ はなわさも』ホ191
『これなんち あれかたかみの つかひなり あにもとむるに たらんやと』ホ40

 ●乗馬法「荒乗り」の略。

『ちみちいつあれ のりのりお またくゑるそと さつけます』ホ191
『たけもののへら あれいつの のりゆみわさに よこしまお のそけはホ191
あれいつの わさはゑかたき ももちたひ ととのへねりて これおうる』ホ192

 
ある(熟る・上る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

 
 

【吾・我】
(話し手と)同じ人。当人。

『さねんとあれは おもえとも なかきけるその つきたちにけり』ホ40

 
ある(合る)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・当たる・匹敵する」などの意。

変態:「われ(吾・我)」「おれ(俺)」「うら(己)」「おの(己)

 
 

【彼】
離れるさま・もの・所。

『たみにとふ あれはうむきと しつかはむ なますもよし』ホ40

 
ある(散る)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・それる・外れる」などの意。

  

10/02/20

  

 基本理論はこちら

【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】