よる  ヨル  yoru

  

【寄る・撚る・因る・拠る】
A: 合う/合わす。結ぶ。生む。収(治)まる/収(治)める。直る/直す。
比べる。肖る。釣合う/釣合わす。対応する/させる。

『いますへらきの あまきみは みなににきねの いつによるホ序
『みなもとは ねのますひとに よるなれは いふきとぬしに うたしむ る』ホ9
『みほひこのつま すゑつみか いくたまよりめ そやこうむ』ホ10
『ひひめはもとめ たまねひめ いそよりひめに むれのひめ』ホ10
『つきはよる つまなうとみそ うちをさむ めかけのことは なまつり そ』ホ13
『かれもろはねお より たたし をつるおたてに めおよこに』ホ16
『あまてるかみも わすれしと いとふそよすち よりあはせ』ホ16
『まるかかみ あててやたみの こころゐる やたのかかみの なによるな』ホ17
『ひたりえやれは みきにゆく むかふえやれは まえによるホ17
『せくくまり ぬきあしなすも つちのかみ めくみによりて またつけ す』ホ17
よりてみまこと たちからを わにふねにのり かんふさの』ホ20
『しまからふかと なかすみに よりてさたむる』ホ21
『けにもよれとも むかしあり よろすすもへり』ホ23
『なつはぬさ うみてぬのをり ふゆはゆき よりてゆふをり』ホ23
『おきつもは へにはよれとも さねとこも あたわぬかもよ はまつち とりよ』ホ24
『めなしあみ よもひれとれは おおたいか くちおかみさき まえによるホ25
『はやすいと よるあまおふね あひわけか とえはくにかみ うつひこ そ』ホ29
『かしはてによる うさこひめ たねこかつまと ちちにとひ つくしの をしと』ホ29
『ゑしきかいくさ いはわれの かなめによりて みちふさく』ホ29
『いまはなきゆえ そのつかひ よりてはかれは みないわく』ホ30
『けたしきわめて よるなりと あさひのはらに みゆきして』ホ33
よりてはりまの いてさむら あわちししあわ ままにおれ』ホ35
『とりいしかやか かわかみに たけるのやから むれよりて やすくら なせは』ホ38
『いまもまた みたまによりて ふゆおかり あたのさかいに ゆきのそみ』ホ39
『まちおれと よらてゆきます ちちくやみ いままたきます きみのか み』ホ40
『みかさはに よるももとみの しめくにの まつりたたして』ミ4
『かつらきの てくるまなして むかえんと はらみやまとに つたゑよるミ逸
『よそこをは もともとあけの さこくしろ あめのみをやに よるかた ち』フ序

 
変態:「よふ(呼ぶ)」「よむ(読む)
派生語:「よろす(寄ろす)」「よろし(宜し)

 
 

【揺る・撚る】
B: 離れる/離す。分れる/分ける。放つ。発す。
そる/そらす。曲る/曲げる。ねじる。

『あらたけに よるひとも をとろそそかん ちかひなす』ホ17
『いろほしも みちもてなせは あやまたす よこよらはやむ』ホ17


変態:「やる(遣る)
派生語:「よろ(撚・蹌踉)

 
 

【揺る・(捩る)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。戻る。還る。回帰する。

『かんちから はらいのそかは おのつから ははもいそらも よりか ゑし』ホ8
『てれはうらむな あけらるも ゑもへもよらす もとむなり』ホ16

 
変態:「ゆる(揺る)」「お る(復る)」「ふる(振る)
派生語:「よりかゑす(捩り返す)」「よる く(揺るぐ)」「よろく(蹌踉く)」「よ りより(度々)

 
 

【選る・(熟る・喜る・老る・宜る・優る)】
D: 正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・優先する・勝る・至る」

『なるけもの かせみつよるお なもみこゑ きつねたぬき そ』ホ15
『ほとはにの よるはふたこゑ ゐのましそ よつなもこれそ』ホ15
『きよきあたこと しきみより みかまときよく まもるへし』ホ22
『まこにあいたく としよると てつからみあえ ものぬしも よろくひいわく』ホ24
『これみのうちの めくりより やまひあらねは なからえり』ミ1

 
変態:「よむ(熟む)」「ゑる(選る)
派生語:「よろこふ(喜ぶ)」「よろ(万)」 「よろす(喜す)」「よろし(宜し)」「よりこねい(選り好い)」「よろとし(万歳)」 「きよらか(清らか)」「よ ろいさき(歓弥栄)

 
 

【(弱る・破る・倦る)】
E: 負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」

変態:「よふ(酔う)」「やむ(病む)」「やる(破る)
派生語:「よれよれ」「よろよろ」「よる(夜)」「よろく(蹌踉く)

  
 

【夜】
E: 負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
  ●夜間。 ●陰・穢・月・地・世。

よるはねるゆゑ きたはねそ』ホ1
『あしひきはやま ほのほのは あけぬはたまは よるのたね』ホ5
『ひるはにうえに ひたのほり よるはしうえに みきくたり』ホ16
『みこのもはいり よそやよ る はにたてものし しはすそか』ホ37

 
「よる(弱る)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」などの意。

変態:「よひ(宵)」「ゆふ(夕)」「よみ(黄泉)」「やみ(闇)」「うみ(倦み)」「おゑ(汚穢)

 
 

【(夜霊・陰霊・月霊)】
月(太陰)の神霊。月の陰エネルギー。

『つきはよる つまなうとみそ うちをさむ めかけのことは  なまつりそ』ホ13
『あさひのうるお みにうけて こみやにあれは よるなみと ともにめくれと』ホ14

 
よ(夜)」+「る(霊)

類語:「つきみたま (月神霊)」「にこたま(和霊)」「しらたま(白霊)」「いも かち(陰が霊)」「あかち(和霊)」「にち(和霊)」「にし(和霊)
対語:「ひる(昼・日霊・陽霊)」

  

10/05/24

  

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