うひ  ウヒ  uhi

  

【(倦・膿・陰)・泥・水埴】
1.陽と陰が分離する以前の混沌状態を表す言葉で、陰の元となったもの。 ⇔あわ(泡)あほ(空)

あわうひの めくれるなかの みはしらに さけてめをなる』ホ14
『あめつちの あほうひいまた あめみをや あておむすひて ふくうつほ』ホ18
『あほおあめ うひおくにたま うつろのり しなとのたつな のりめくり』ホ191
『あわうひの あわはきよくて むねをかみ うひはにこりて みなめかみ』ミ6

2.水と埴。泥。陰。女。「地・月・裏・闇・夜・汚穢・重厚」などを象徴。

うひちにの すひちおいるる さいあひの そのもとおりは』ホ2
『これもうひにる ふることや おおきすくなき うすのなも』ホ2

3.泥。(水と埴が)混じるさま。濁るさま。純粋でないさま。動きの鈍重なさま。

『いにしえの あめつちうひの きはなきに きさしわかるる あうのめを』ホ2
『すかははきかね ししろかね うひにあかかね はくろかね』ホ15
うひこにゑ にあかるやまそ のてむすひ のかせにかわく くこはにに』ホ18

 
うふ (倦ふ・膿ふ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・沈む・果てる」などの意。これは陽陰の精製過程で「重くて下り凝った陰」を表す。

「陽・陰」が分離する以前の混沌状態において、陽の元となったものを「あわ・あほ(泡)」、陰の元となったものを「うひ・うわ(泥)」と表現する。アメノミヲヤの「初の一息」によって何の区別も無い混沌が「を(陽)・め(陰)」に分離する。その後「を(陽)」は「うをせ(空火風)」に、「め(陰)」は「うひ(水埴)」に分れる。 

変態:「うめ(陰)いも(陰・妹)」「いめ(陰・妹)」「やみ(闇)」「よみ(黄泉)」「よめ(嫁)」「よひ(宵)」「よる(夜)
類語:「め(陰・女)」「ひち(泥)

  

09/12/13

  

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