おと  オト  oto

  

【音】
行き来するもの。めぐり伝わるもの。伝わり響くもの。

『ひかりむち おてにくにたま のりめくる おとはほおこほ』ホ18
『かみのこたえは ほおこほは ましるおとなり よくきけは』ホ18
『のかせにのれる くつはみの おとはこおこお』ホ18
『はらはひに よそひなけれは とほそひく おとにねさめて はつかしや』ホ26
『こえおちかえの たなはたの そらひのおとは みにつかす』ミ1

 
おつ(復つ)」の名詞化。
ここでは「C: 行き来する・回る・伝わる・響く」などの意。

類語:「ひひき(響き)」「こゑ(声)なり(鳴り)」「ととろき(轟き)」

 
 

【(復)】
回転。繰り返し。行き来。反復。揺れ。戻り/戻し。報復。復帰。再来。再生。

『なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな』ホ1
『あめなるや おとたなはたの うなかせる たまのみすまる』
ホ10
『こえおちかえの たなはたの そらひのおとは みにつかす』ミ1

 
おつ(復つ)」の名詞化。
ここでは「C: 回る/回す・行き来する/させる・繰り返す」などの意。

変態:「おち(復・変若)」「をと(復)」「はつ(回・復)
類語:「ふた(二)」「いま(今)」「さら(更・新)
派生語:「おとたなはた(復棚機)

 
 

【(大・上・熟・央)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」さま

『みなつきの そふかへそきね かるおとと ねにうつしこを いわいぬし』ホ32

 
おつ(上つ・熟つ・央つ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」などの意。

 
 

【劣・乙・(衰)・弟・妹】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」さま

おとたまかわの しらすなに ひるねしておる ちまたかみ』ホ24
『ふのねせは ぬすむたからも おとかわさ くるしくうせて ねせやふすらん』フふねせ

  ●けがれ。汚穢。

『いなしこめきお そそかんと おとなしかわに みそきして』ホ5
『あまいのる このてかしはゆ おとおすく やとるおなかの みことなる』ホ14

 ●幼いさま。若いさま。

『おのおのたては もちのひに おおひこいたる ならさかに おとめかうたに』ホ33

  ●組・対になっているものの下位のもの。副・従のもの。 ⇔ ゑ(上・兄・姉)をも(主)

おとににきねは にいたなす』ホ序
おとつきよみは ひにつきて たみのまつりお たすけしむ』ホ6
『やそきねのおと かんさひお ますひととなし』ホ6
『いさなきは まつれとおとの くらきねは まつらす』ホ7
おととのくるは さはあらし くにうはふらん』ホ7
『なかはやましろ はなやまの おとはひかしの あすかのへ』ホ8
『あにはくしひこ めはたかこ おとはすてしの たかひこね』ホ9
『やめるかをやに かなわぬは おとにつかせて あことなせ』ホ13
『おとろきわれは みちのおと こやねのをやも わかをやと かえものうけす』ホ16
『ゆつひこは さわらののおと かんたまは たまくしのおとホ20
『みつきひこ かんたまのおと あひみたま たかきのよつこ』ホ20
『ちはやひは よてのおとゐこ やさかひこ こもりのやつこ』ホ20
『したはるは うわはるのおと あよみたま たかきのななこ』ホ20
『いせにはんへる みこのおと きよひとにかみ みことのり』ホ20
『やおとのかみは ほのしつめ たつなみをさむ たつたひめ』ホ22
『すみよろし ゑおころもらは おとおころ かたみにかわり』ホ22
『みやいかり みちなくわれお なせのろふ ゑにはおとから のほるはす』ホ25
『しれはさち しらねはおとえ こまはひに わひことあれと』ホ25
『なんちたすけよ われなかく おとのこまして かてうけん』ホ25
おとたけすみと みなつきの みそきしてのち うふやてて』ホ26
おときよひとは にはりみや あらたひらきて たみをさむ』ホ28
『はやは きみおしゐ おときみこえと あらはれて ともにさすらふ』ホ28
おとあしなつか めおこゑは ななひめまては かみくらふ』ホ28
『みおくりも こはみてのはす たきしみこ ふたおとおたつ』ホ31
おとはよも たみおをさむる よつきなり うそこかつみゑ みことのり』ホ34
おとうなつきて ともにゆく あにはきたちお ぬきおきて』ホ34
『あにはきたちお ぬきおきて みつあひよへは おともまま』ホ34
『あにまつあかり おとかたち はけはおとろき ゐいりねも』ホ34
おとちこに くにおゆつりて やつかれは ひしりのきみに まつろいぬ』ホ35
『のそむまま ゆみやたまわる あにのみや おとはくらいお つくへしと』ホ37
『いけすのそめは さしのそく おとひめとめて きみめしつ』ホ38
おとへかや そのくにつこと おちのこの とりいしかやと ちなませて』ホ38
『よきいてお あらはつれんと みなもふす みののおとひこ ひいてたり』ホ38
『やそきねのおと かんさひお ますひとにねの しらうとと かねなめさしむ』ミ5
おとみこのすむ としたくに これいまはらの みやのなも としたといいて』ミ6
『ねのくにの ゑひめさすらや おとさすら』ミ逸
『さくらたに たきつせのめわ せおりつめ おとわかさくら』ミ逸
『をのきにの いさおしおとに あるなれは ゐゑもさかいも さにそきにける』フをきに
『をのちりの たみはひおけす あらそひの おとかみたれは をもやちるらん』フをちり
『すきにふき あにかひさこは よのうつわ おとかなすひは すきになるなり』フすきに

  ●地方の行政区画を治める1対(兄と弟)の守の弟方。

『うかぬしめせは あにはこす おとはもうてて つけもふす』ホ29
おとはもてなす きみとみも よしのをのゑの ゐひかりも』ホ29
おとうかしきて しきたける かたきあかしも みなこはむ』ホ29
おとかやにゆき きみめすそ いさわいさわと からすなく』ホ29
おとしきおちて かたちかえ かみのいとうに われおそる』ホ29
『われきくくまそ ゑあつかや おとせかやとて ひとのかみ』ホ38
『はるかにのそみ ひとむれお おとひなもりに みせしむる かえりもふさく』ホ38
『くまのかた おさくまつひこ ゑとおめす ゑひこはくれと おとはこす』ホ38

 
おつ(落つ)」の名詞化。

変態:「おそ(遅・恐)」「ほつ(没)」「もつ(没・歿)」「もと(下)」「ほと(陰・没・凹)」「はて(果)
派生語:「おとと(弟)

 
 

【乙・劣・遅・(果・乙弟)】
終わり。果て。際。

『またおとこ つはものぬしと こくみそゑ つほねととめて かえらんと』ホ6
『そのおとみこの うつきねは つくしにいたり たおこやし をやにつかふる』ホ28
おとうまし からひさとこの うかつくぬ そえてささくる』ホ34

 
おつ(落つ・果つ)」の名詞化。

変態:「はて(果て)
派生語:「おとこ(乙子)

 
 

【小臣】
下級の臣。

『やそてへひとり あれをさと なるおおとらか ちきりまく』ホ23

 
お(小・下・劣)」+「と(臣)

類語:「ことみ(小臣)」「へをみ(卑臣)

  

10/01/30

  

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