きぬ  キヌ  kinu

  

【(交ぬ・着ぬ)】
A: 合う/ 合わす。まとまる/まとめる。囲む。包む。

変態:「くる(来る)」「かむ(噛む)」「きる(着る)」「こる(凝る)」「かぬ(兼ぬ)
派生語:「きぬ(衣)」「きぬ(絹)」

 
 

【(離ぬ)】
B: 離れる/離す。放つ。発す。

変態:「かる(離る)」「きる(切る・限る)」「ける(蹴る)

 
 

【来ぬ】
C: 回る/回す。巡る。来る。

変態:「くる(来る)」「かる(転る)」「かふ(替ふ・買う)」「かる(借る)」「こる(転る)

 
 

【(熟ぬ・上ぬ・貴ぬ・予ぬ)】
D: 正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・先行する・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」

『さゆかわゆ くもたちわたり うねひやま このはさやきぬ かせふかんとす』ホ31

 
変態:「かる(上る・駆る)」「かむ(醸む)」「きる(鑽る)」「きむ(決む)
派生語:「きね(熟・杵)」「きに(熟)」「きなふ(昨日)」「さやきぬ(騒ぎぬ)

 
 

【(枯ぬ・朽ぬ・故ぬ)】
E: 負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」

変態:「かる(枯る)」「くる(暮る)」「こる(懲る)

 
 

【衣・絹・(籠・繭)】
1.(蚕が身を)覆うもの。繭。絹。

『あかひこくわに ひくいとお なつめかおりて うふきぬの みはたてまつる』ホ4
きぬはもちひす ちちみぬの ちちめるゆふて やたふたつ』ホ192
『めをふみわけて かひなくる をさめくらせて ゆふぬのも きぬもをるなり』ホ23
『そのゆえは ゆふぬのきぬお そめかさる これなすひとは たかやさて』ホ23
『みをすえは きぬふたなかれ よたけやた みこみをすえに すかりゆく』ホ40

2.(経と緯の)交え。交差。織。機。 (人が身を)覆うもの。着るもの。衣。

『をはおもてわさ つとむへし めはうちをさめ きぬつつりホ13
『あさひめに こかひきぬおる たちぬひの みちをしゆれは』ホ24
『ときにたけもろ はからひて あかきぬはかま ひきてもの』ホ38
きぬにあさむく ふたむすめ めしてみもとに めくみなす』ホ38
『あはれひとまつ ひとにせは きぬきせましお たきはけましお』ホ40
『へのいさの ふねはをしゑの をおなむち うえみぬきぬお かふりゐさめつ』フへゐさ

 
「きぬ(交ぬ・着ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・交える・まとう・囲む・覆う」などの意。

変態:「この(籠・繭・絹)
類語:「まゆ(繭)」「はた(機)
独り言:「けん(繭)」
「けん(絹)」

  

10/06/30

  

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