ひたり  ヒタリ  hitari

  

【左】
(日が)立ち上る方角。南を向いたときに東にあたる方。

『ことあけに めはひたりより をはみきに わかれめくりて』ホ3
『をはひたり めはみきめくり あひうたふ あめのあわうた』ホ3
ひたりはたにの さくらうち みよのさくらの ならしうた』ホ14
『うおのめと かわるひとめの うらかかみ ひたりにもては みきにみゑ』ホ17
ひたりえやれは みきにゆく むかふえやれは まえによる』ホ17
ひたりのとみは おもいかね みきさくらうち』ホ191
『このふたすちお みきひたり こしのひねりに つなおひく』ホ192
『ときにわかみや なかにます こやねはひたり みほひこは みきにはへれは』ホ27

ひたりのとみ(左の臣)の略。

『あめみまこ ひたりかすかと みきこもり さつけてよよに これおつく』ホ30
『みかかみは ひたりおしくも やゑかきは くしみかたまに さつけおき』ホ30

 
ひたる(秀る)」の名詞化。
「ひたる」は「ひつ(秀つ)」と同義語「たる(立る)」の合成。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「立つ・上る」などの意。

一方「みき(右)」は「熟す・至る・尽きる」などの意。
この故に「ひたり」は陽陰の精製過程で、先ず軽く上った「陽」を象徴し、後に重く沈んだ「陰」を象徴する「みき」に優先される。

変態:「ひてり(日照り)」「ほてり(火照り・熱り)」「ほたる(蛍)
類語:「た(左)」「ひた(左)」「ひたち(日立)」「ひかし(東)

 
 

【(秀り)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」さま
●老熟。大老。

ひたりの かなさきも こたゑおしらて うかかゑは』ホ8

 
ひたる(秀る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・主導する・至る」などの意。

変態:「いたり(至り)」「ふとり(太り)」「ひしり(聖)」「まったり」
類語:「をきな(大・熟・老)」「ゑをや(熟老)」「うをや(熟老)

  

11/05/03

  

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