あに  アニ  ani

  

【(上)・兄】
1.年上の兄弟。
2.組・対になっているものの上位のもの。主のもの。
3.長男。嗣子。あこ(上子)

『くらひめうめは いつくしみ あにのこくみお このことく』ホ7
『もちかくらひめお かんさひのこの あめおしひ めあわせすけか あにとなし』ホ7
『あまつみことの おもむきお つけてあにひこ ここにとめ』ホ8
あにはくしひこ めはたかこ おとはすてしの たかひこね』ホ9
『たかてるのあに たかひこね あめにのほりて もおとえは』ホ10
『みよものぬし みこのなうた こもりこの あにはかんたち つきつみは』ホ10
『いゑおをさむは あになれと やめるかをやに かなわぬは』ホ13
『うますめは よそめそあにも せもからす とかみもむそか』ホ23
あにみまこゑて ふとたまと かくやまはねの をみとなる』ホ24
『いまよりあにも なはやまと あすかをきみと はらをきみ』ホ24
あにたくりかこ たくらまろ なおことなせと はせひめは』ホ27
『はははたまより あにみやの ゐつせはたかの をきみなり』ホ29
あにかこはみて おくりせす われらまねくも いつわりそ これはからんと』ホ31
あにいかり ゆきおひいると きらんとす やゐみこてあし わななけは』ホ31
『つねのおこなひ かみのみち あにかまつりも ねんころにこそ』ホ31
『みそひとし うちみやのあに おきつよそ なるけくにとみ』ホ31
『かれあにをきみ うえなひて そのこおおやけ あわたおの』ホ31
『きみこのゆめお かんかえて あにかゆめたた ひかしむき ほつまをさめよ』ホ34
あにのふりねか あさむきて やみやのたまも はなかよみ』ホ34
あにはきたちお ぬきおきて みつあひよへは おともまま』ホ34
あにまつあかり おとかたち はけはおとろき ゐいりねも』ホ34
『あかりてあにか きたちはく あにたちぬきて きりかくる』ホ34
あにとをと いつれあつきそ きさきつひ あにとこたふに あつらうる』ホ35
あにかこころね いさめおも きかぬおしれは さほひめの なかこわななき』ホ35
『つくれはあにお ほろほせり つけさるときは かたむけん』ホ35
あにかあつらえ ここなりと きみかひるねの ひさまくら』ホ35
あにかつみ のかれんために われいれと ともにつみある ことおしる』ホ35
『なつきひめ かゐもてあにの こといのる かれいゐのみや』ホ36
あにやまとひこ ねつきふか おもむろおくる つきさかに』ホ37
『すきにふき あにかひさこは よのうつわ おとかなすひは すきになるなり』フすきに
『しおえては をきなかあみに けゐのかみ あにしらひけも ちゑてやわなり』フしえて

 ●主。君。

『しのきにの とほこにみつの あらそひも あにかおろかに きもやつむらん』フしきに

 ●地方の行政区画を治める1対の守の兄方。

『うかぬしめせは あにはこす おとはもうてて つけもふす』ホ29
あにさからえと みあえして はかるくるりお しろしめせ』ホ29
『ねつきゆみはり しきひこお ききすにめせと あにはこす』ホ29
『ゑゑなんちとて はもりあえ ままにいたりて わかあには あたすともふす』ホ29
『とみとあにとに さとさしむ しかれとこはむ かれころす』ホ38

 
あぬ(上ぬ・熟ぬ・老ぬ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上にある・先行する・熟れる」などの意。

「あに」と「あね」はどちらも「あぬ」の名詞化だが、男は「に(母音がイ)」につくり、女は「ね(母音がエ)」に作るあたりは、ア・イ・ウ・エ・オ(空・風・火・水・埴)5母音の陽陰の別を区別しているように思える。

変態:「あね(姉)
派生語:「あにひこ(兄彦)」

 
 

【豈】
当てはまるさま。該当するさま。
 ●(打消の語を伴って) 何も。なんら。少しも。何か。どうしても。

『かれのんてんも あにきかす ひつきとわれは あわもてらすさ』ホ8
『うまさるは よそうめはあに たらちうつ とかみもむそか』ホ23
『そのたから あにはなれさる たくいかと よつてささけて おさめおく』ホ37

 ●(疑問・反語に用いる) 何。如何にして。どうして。なんで。

あにたたひとり ふつぬしか まさりてわれは まさらんや』ホ10
『なきさにおよく あさけりに はらはひのはち かさぬみは あにのほらんや』ホ26
あにほかに かみのみまこと いつはりて くにうははんや これいかん』ホ29
『なんちいろもて つかゆれと いろおとろいて めくみさる あになかからん』ホ35
『いけるおうつむ ためしとは あによからんや はからんと』ホ37
『ふりおなしむの ととせふり あにおもひきや しのきゑて さらかえるとは』ホ37
『いましあに しいてやらんや おそるるの あまりとみのお まもらしむ』ホ39
『これなんち あれかたかみの つかひなり あにもとむるに たらんやと』ホ40

 
あぬ(合ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・当たる・適応する」などの意。

変態:「なに(何)」「ゑや」「やは」「やわ」「やも」「ゑやは」

  

10/01/25

  

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