『女は一途に 思えども 妬み煩ふ 胸の火が オロチと成りて 子種
噛む 障り 除かん 世嗣文』16文
『教えても尚 逆らはば 討ち綻ばせ 罪・咎の 直しも遠き 天と地 届かぬことを 思ふなり』17文
『昔 モノヌシ 賜わりて 深く思えど まだ釈けず 今
漸やくに これを知る』23文
『返言すれば 君
しばし 思ひてワカの 歌見
染め オキヒコをして サヲシカド』24文
『ワケイカツチの 天君は 深き思ひの あるにより オオシマをして アワ海の ミツホの宮を 造らしむ』25文
『君 ある形 宣給えば ハデ神
しばし 思ふ時 ウド守
来たり』25文
『故に棄て置き ただ一人 連れてしばらく ここにあり ツクシの民を 重ふ
図りぞ』25文
『日の神の 嗣
得て植ゆる 君は今 若きタケヒト 思わねば 陽陰の蝕み 晴るる時 苗
生え無んや』28文
『弟ウカシ 来て "磯城タケル 葛城アカシも 皆
拒む 君を思えば 香具山の 埴の平皿の ヒモロケに 天地
祭り 後 討たん" ウカシが告げも 夢合せ』29文
『時に神 告げの御歌に "世の中に もの思う人の 有りと言うは 我を頼まぬ 人にぞありける"』37文
『橘を求めに タジマモリ トコヨに行けよ 我が思ふ クニトコタチの 御代の木』37文